2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日本企業が陥りがちな「徒競走的競争」に終止符を(Wedge 2024年7月号)

日本が欧米を追いかけていた時代は、目的が明確だったため、時間をかけて努力すれば、それなりの報いを得ることができました。 しかし、日本が欧米に追いついた平成初期のころからは日本が自ら顧客を創造しなければならない時代となっており、どれだけ時間や…

「あなたの日常が危ない 現場搾取社会を変えよう」(Wedge2024年7月号)

日本では金融やコンサルタントなど高学歴のオフィスワーカーが、現場で働くエッセンシャルワーカー(EW)よりも高い賃金を得て、現場のEWは非正規の低賃金で搾取されてきたのではないか、という問題提起です。 人手が十分にあり、経済が発展していれば、その…

埼玉「外国人街」直視すべき日本の「将来像」(選択2024年7月号)

埼玉県川口市は人口の7.1%が外国人で近年増加しており、未来の日本の姿を映し出しているといえそうです。 まず、クルド人の居住エリアではクルド人向けの飲食店ヤードと呼ばれる資材置き場で閑散とした雰囲気があり、改造自動車や交通法規を守らない運転…

「チーズでヘルシーに年を取る」(Newsweek日本語版2024年7月16日23日合併号)

精神的ウェルビーイングは健康的な加齢に影響をあたえるという論文があるとのことです。 健康上ウェルビーイングで精神的幸福感を高めるために例えばチーズや果物を食べることでもよいし、エクササイズをすることでもよいとのことです。 幸福感はメンタルヘ…

異なる分野でポートフォリオを組み、安定した事業を展開する

令和6年7月18日のグループ会では、今期南地区会長の市川重人さんの南星キャリックス株式会社名古屋営業所を訪問しました。 昭和30年創業の老舗で現社長の市川氏は3代目です。ドライバー400人以上の大きな規模の会社ですが、特徴として、段ボール、…

「天然ダイヤモンドが失う輝き」(選択2024年7月号)

ダイヤモンドといえば宝石の王様だと考えられてきましたが、記事によると天然ダイヤモンドの市場価値は下落してきており、もはや以前のような輝きは失われつつあるそうです。 この要因はいくつかあるのですが、まず組成が同一の人工ダイヤモンドが出回るよう…

身の丈に合わせて自分と社員を生かす

令和6年7月12日(金)の人間性を語る夕べでは昭和鋼機株式会社代表取締役の辻孝太郎氏の報告を聞かせていただきました。 満州を引き上げてきた先代が立ち上げた会社の2代目に入り、当初は若い社員との距離を感じていたとのことですが、同友会で学び、人…

人の行動は「権力」によってどう変わるのか(デイビッド・デュボワ、「リーダーの持つ力」ハーバード・ビジネス・レビュー編集部)

権力は人を堕落させるといいます。この論文では確かに権力は人の心理を変化させるがそれは2つの効果が表れる結果であり倫理的でないかそうでないかは時と場合によるとしています。 まず権力をもつと意識している人はそうでない人よりも抑制が働かない場合が…

「日本の子どもの貧困、見えてますか?」(Newsweek日本語版2024年7月16日23日合併号)

筆者は日本在住のイラン人です。かつて世界第2位の経済大国に上り詰めた頃の日本ではまだまだ使える家電製品が多く粗大ごみで捨てられていたが、最近は本当のごみしか捨てられていないといいます。 そして子どもにとって楽しいはずの夏休みに給食がなくなる…

朝起きてアイデアが思いついたら何を問うべきか

「THINK BIGGER 「最高の発想」を生む方法」(シーナ・アイエンガー著)の第8章にビートルズの「イエスタデイ」が完成するまでの過程が紹介されています。 1964年ポール・マッカートニーが起床すると頭の中にメロディと歌詞が流れていたといいます。そ…

「イスラム教徒との友情がKKKから夫を救った」(Newsweek日本語版2024年7月16日23日合併号)

筆者の夫はアフガニスタンの帰還兵で鎮痛剤依存と戦争による喪失感で苦しめられたことから白人至上主義(KKK)に加入し友情を感じていました。ある日筆者である妻はこれを知り、夫を救うため、元ネオナチでトラウマからの救済をしている活動家と面会させ、そ…

ダムや堤防ではもはや限界がある

選択2024年7月号の巻頭インタビューに京都大学名誉教授 谷誠氏に対するインタビューが掲載されています。 近年の豪雨に対して、これまでのダムや堤防による治水政策では、もはや対応ができないところまできており、地域住民、専門家などが腹を割って話し合う…

経営指針の再構築が必要となっている

令和6年7月9日経営指針作成編を受講しました。今の時代に中小企業が求められているのは経営指針の再構築だということでした。 コロナ後、円安、資材の高騰、人手不足、生成AIの進歩など時代は常に変化しつつあり、従来の指針についても見直しが迫られてい…

「光で原子をあやつる量子コンピューター」(日経サイエンス2024年7月号)

光コンピューターのコンセプト自体は40年前からありましたが、2023年12月に発表した論文によると量子ビットで計算した実例を示して注目を集めているということです。 記事によると、これまでの超電導方式ではなく冷却原子方式を用いたこと、これまで…

「日韓ではやる退職代行にモヤモヤ」(Newsweek 日本語版 2024年7月9日号)

日本で起業した筆者によると、日本発祥の退職代行は韓国でも流行ってきており、特に20代、30代の若者が利用するケースが多いということです。 私の身の回りでも中小企業経営者で社員が退職代行で辞めていき、モヤモヤした感じが残ったという話を聞くこと…

「ルポ 日本の未来を映し出す奥能登の現実」(Newsweek 日本版 2024年7月9日号)

日本では、阪神淡路でも東日本でも震災後力強く立ち直るというイメージがあり、今回の能登についても当然のように復興が果たされると信じていました。 しかし、輪島市では半年が過ぎても倒壊した建物や家屋がそのままになっており、水道が通っていない地域も…

『電気自動車「中国EV失速」その実態に迫る』、「東南アジア 日本車王国タイを日本が失う意味」(Newsweek日本版 2024年7月9日号)

タイトルでは失速とされていますが、それは日欧米の自動車大手では中国の圧倒的な価格競争力に太刀打ちできず、中国のEV(プラグインハイブリッド車PHEVも含めて)は今後世界を席巻するだろうと思います。 中国は、大気汚染の問題などから国家の政策として電…

「東京五輪のレガシーについて、話を聞かせてもらえないか?」(世界2024年7月号)

パリ五輪を目前に新聞社社員の筆者が東京五輪について振り返ったものです。オリンピック・パラリンピックの感動的な選手の活躍と対照的に、権力と金の問題が一気に露出した大会でもありました。 象徴的なのが五輪担当大臣であった森氏の発言問題と五輪と電通…

「アフリカ ケニア反増税法案デモの背景にマイクロファイナンスの闇」(newsweek日本語版2024年7月9日号)

バイクタクシーといった個人事業を始めようとする場合、短期で高金利のフィンテックに頼らざるを得ず、返済がままならず生活に行き詰まるケースが増加しているそうです。 本来マイクロファイナンスは、資金の乏しい若者にも起業の機会を与え、国の経済によい…

[国際情勢]「核問題 窮地のイランが核武装に舵を切る日」(Newsweek2024年7月2日号)

現時点でイランは短時間で核戦力を具備できるだけの技術力を持っているということですが、最高指導者のハメネイ師が核武装に消極的な政策をとっているということですぐに核武装に踏み切る可能性はそれほど高くないのかもしれません。 しかし過去にリビアは核…

「80周年 ノルマンディー上陸作戦に学ぶ経営戦略」(文藝春秋2024年7月号)

日本では終戦から79年ということですがノルマンディー上陸作戦からはこの6月で80周年を迎えたということです。 ノルマンディー上陸作戦はドイツが支配するフランスをアメリカ、イギリス、カナダの連合軍が取り戻すという大きな軍事作戦でしたが、振り返…

「未来を語る人 」(第1章 ジャレド・ダイアモンド「いま人類が直面する、最大の危機」)

「銃・病原菌・鉄」、「危機と人類」等多数のベストセラーで著名なカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の教授に対する対談です。 コロナの時期に行われたものですが、日本通でも知られているとおり日本について鋭い分析が述べられています。 太平洋戦…

EV競争からDV競争へと向かう自動車産業 (月間世界2024年7月号)

電気自動車(EV)の売り上げが鈍化している傾向が明らかになってきています。 これはEVに対する各国の補助金がカットされてきていることに加えて安価な中国製EVを排除する欧米の政策もあるといわれています。 ただEVも一時期のブームを終えて安定した選択肢…