「人型ロボットにAIのワザ 「頼れる機械」を社会に」(日経サイエンス2024年6月号)

 早稲田大学尾形哲也教授の人型ロボット(ヒューマノイド)は2本のアームでタオルをたたむという難しい動作をAIの深層学習により実現しているそうです。

 AI分野でも手先の器用さを必要とする人間の動作は難易度が高いとされていますが、各種センサーとモーター、画像のデータをフィードバックしながら微妙な動きを実現しているということで、これには従前の深層強化学習ではなく、深層予測学習モデルという手法を採用しているとのことです。

 深層強化学習は最適解に向けた制御を可能にしますがこれを実現するには膨大なデータを作成して学習させる必要があり、ヒューマノイドのようなロボットAIでは実現が難しいということであり、そのためリアルタイムで次の状態を予測しながら動作を実現させることを行っているということです。

 これによりタオルをたたむという作業は人間が150回模倣学習をさせることで実現可能になったということでした。

 AI分野では米国や中国が先行しているのかもしれませんが精密機械で微妙な動きを実現するのは日本の得意分野であり、AIにプラスした精密機械では日本の技術が世界で最前線になる可能性を秘めていると思います。

 

水野健司特許法律事務所

弁護士 水野健司

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