「息子をどんなに愛しても自閉症は愛せない。」(Newsweek2024年6月4日号)

 筆者はニューヨーク在住の高校教師で次男が発達障害自閉症患者であることの苦しみを短い文章で率直に表現しています。

 世間では自閉症が天の恵みであるとかSNSや医療関係者までもが自閉症をポジティブに捉えなければいけないとして考え方を強要してきますが、どんなに次男を愛しても自閉症を愛することなどできないといいます。

 自閉症の子どもがとってしまう突飛な行動に対する理解や寛容さをもってもらえるように自らの生徒に説明するようにしているといいます。

 そして自閉症の親がとる行動を本当に理解してくれるのは同じように自閉症の子どもを持つ親だけだということでした。

 日本でも発達障害の認定を受けるケースが増える中、各障害に対する理解が進んでいるようには思えません。

 まずは障害の特性をよく理解し多様性が持つ可能性に寛容な精神で接することが大切になるのでしょう。

 

水野健司特許法律事務所

弁護士 水野健司

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