「臨床試験 再びの「脳チョコ」発表が示す課題」(日経サイエンス2024年6月号)

 2017年2本の論文により、カカオポリフェノールを多く含むチョコレートを摂取することで、脳が疲れにくくなることが明らかになったとされました。

 しかし、論文を核にするとこれで高カカオチョコが脳機能の低下に効果があったとみるか否かは、意見が分かれそうです。被験者の数も多くない上、被験者は高カカオチョコであることを認識できたと思われる状況でした。

 またMRIを比較する実験では被験者の他の試験のデータを出しておらず、結果を裏付けるうえで都合の良いデータだけをつまみ食いしているようにも読めるということでした。

 筆者によれば、科学的根拠があるとして販売されている機能性表示食品は多かれ少なかれこれと同じような傾向がみられるとしています。

 マーケティング手法といえばそれまででしょうが、SNSで虚偽表示がすぐに世界中を駆け回る時代に、このような小手先の手口で消費者を軽視するような企業は市場から撤退していただかなければならないでしょう。

 事実を見極める観察眼を磨かなくてはならないでしょう。

 

水野健司特許法律事務所

弁護士 水野健司

水野健司特許法律事務所|技術・知的財産、外国企業との契約書を中心に解決 (patent-law.jp)