令和6年6月2日、国際センターにて愛知教育大学准教授 相羽大輔先生から読書バリアフリーについてお聞きしました。
名古屋市では、今後6年をかけて視覚障害者のための読書バリアフリーに取り組むということで、さまざまな読書の在り方について説明されました。
国立国会図書館や点字図書館などでは点字図書、音声で聞くことができるデイジー図書などがダウンロードできるほか、kindleでもテキストの読み上げができたり、オーディブルという録音された図書を再生させる方法で読書が可能になっています。
また教科書では拡大した教科書、点字教科書などが準備されていますが、普通学校に通った場合は、拡大教科書などは実費負担となってしまうという問題点も指摘されました。盲学校など特別支援学校は、インクルーシブな考え方からも議論のあるところですから視覚障害をもつ子どもがもっと普通教室に通いやすい環境を整えることを考えなければならないように思います。
i-phoneなどのスマホでは、撮影した写真を解説してくれるアプリやテキストを読み上げてくれるアプリもあり、デジタル技術により視覚障害者の読書環境はかなり便利なものとなってきています。
多様な情報に接することができるのは、社会的な生活を送る上でも必須といえることから特に子どもたちが自由に様々な情報に接することができるよう読書バリアフリーが発展していくよう応援させていただきます。
水野健司特許法律事務所
弁護士 水野健司