[国際情勢]「核問題 窮地のイランが核武装に舵を切る日」(Newsweek2024年7月2日号)

 現時点でイランは短時間で核戦力を具備できるだけの技術力を持っているということですが、最高指導者のハメネイ師が核武装に消極的な政策をとっているということですぐに核武装に踏み切る可能性はそれほど高くないのかもしれません。

 しかし過去にリビアは核を放棄した結果カダフィ大佐は内戦により死に追いやられたのに対し、北朝鮮のキム一族は現在も独裁政権を継続できているという現実があり、アメリカやイスラエルと対立するイランが窮地になれば北朝鮮のように核武に踏み切ることは十分に考えられるということです。

 日本との関係では伝統的に友好関係にあり、民間レベルでもペルシャ絨毯などは市場に流通しており、微妙なバランスを保っているように見えます。

 中東でも好戦的なイスラエルが単独でイランと対峙することは考えられず、どうしてもアメリカが追随することになるため、イランが窮地に備えようとすることは理解できるところです。

 

水野健司特許法律事務所

弁護士 水野健司

水野健司特許法律事務所|技術・知的財産、外国企業との契約書を中心に解決 (patent-law.jp)