光コンピューターのコンセプト自体は40年前からありましたが、2023年12月に発表した論文によると量子ビットで計算した実例を示して注目を集めているということです。
記事によると、これまでの超電導方式ではなく冷却原子方式を用いたこと、これまでの課題であった誤り訂正に対応したことと、計算機の基礎となるアーキテクチャを示した点で大きな進歩があったとしています。
1ビットの電位差を0と1でホールドするだけの技術が単純ながらこれほど難しいのかという印象も受けますが、電位差ではなく量子ビットでこれを実現して、ある程度の演算ができたというのは画期的ですが、物理的にも技術的にもまだまだ初期の段階であり、さらなるブレイクスルーが期待されます。
水野健司特許法律事務所
弁護士 水野健司