ダイヤモンドといえば宝石の王様だと考えられてきましたが、記事によると天然ダイヤモンドの市場価値は下落してきており、もはや以前のような輝きは失われつつあるそうです。
この要因はいくつかあるのですが、まず組成が同一の人工ダイヤモンドが出回るようになり、宝飾用としても工業用としても大量生産が可能になったということ、また日本や欧米では結婚数自体が減少してきており、贈答の機会が減っていることがあります。
また、原産国での違法労働や利権をめぐる紛争などから天然ダイヤモンドを取引の対象とすること自体が、倫理的な問題を問われるということもあるようです。
そして、中国ではダイヤモンドよりも金を投資の対象とするトレンドができてきており、富裕層であれば金の延べ棒、富裕層でなくても豆サイズの金を買って、瓶に集めるというスタイルで投資を楽しむ傾向となっているということでした。
今やダイヤモンドが永遠の輝きを失うのは時間の問題なのでしょうか。
水野健司特許法律事務所
弁護士 水野健司