異なる分野でポートフォリオを組み、安定した事業を展開する

 令和6年7月18日のグループ会では、今期南地区会長の市川重人さんの南星キャリックス株式会社名古屋営業所を訪問しました。

 昭和30年創業の老舗で現社長の市川氏は3代目です。ドライバー400人以上の大きな規模の会社ですが、特徴として、段ボール、パン等の食品、自動車部品という異なる3分野の荷物を取扱い、それぞれ客先と密接に結びついているということです。運送業というと何を運ぶかによって景気や事業環境の変化の影響を受けてしまいますが、この会社では有力な3分野をそれぞれ独自のノウハウをもって事業展開しているため、景気の波を受けることなく、安定して継続できる強みが発揮されています。

 また、近年ではドライバー不足や労働環境についても申告な問題となりやすいところですが、南星キャリックスでは自社のドライバーを多く抱えて人材不足や労働環境にも適切に対応できているということでした。

この異なる数種類の事業で経営を安定させるという考え方は市川社長の先々代や先代が構築してきた財産といえますが、市川社長もしっかりとその強みを引継ぎながら事業を展開しているという印象です。

 当事務所としても、事業分野を特化して強みを生かしながら経営を発展させていくという考え方を大いに参考にさせていただきたいと思います。

水野健司特許法律事務所

弁護士 水野健司

水野健司特許法律事務所|技術・知的財産、外国企業との契約書を中心に解決 (patent-law.jp)