「日本の論文 ほぼ引用なしが半分」(日経サイエンス2024年8月号)

記事によると、2023年度の日本の論文では被引用回数が0~3回のものが48パーセントと欧米よりもかなり悪いということです。

 その原因として医学部など日本の研究者は、研究にあてる時間が限られており、身近な研究仲間で引用して急いで書き上げるというものが多いこと、日本の論文評価で採用されている数値評価が本来の価値を示しているか疑問があることなどがあるということです。

 日本では、国際的な枠組みでグループを組んで研究するという機会が乏しく、専門性の高度化もあり、独自の基準になってしまっている可能性があるとのことでした。

 大学で腰を落ち着けて技術や化学について創造的な研究ができる環境を学生や教員に整える必要がありそうです。

 また産学の連携も強化して、将来的にも有望な分野での研究に取り組んでいく必要があるように思います。

 

水野健司特許法律事務所

弁護士 水野健司

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