琉球でもハンセン病患者が差別・迫害され、療養所に隔離されてきた歴史があり、現在も療養所では30人が生活しているそうです。
第2次大戦中は国辱であるとされて競ってハンセン病患者が強制的に施設に送り込まれたとされています。
これまでに3000人以上の人が隔離された環境で生活してきた事実とつい最近の1996年までらい病予防法を存続させてきた政府と国会、それを見逃してきた国民全てに責任があるといえるでしょう。
ナチスドイツがユダヤ人に行った迫害と同じ構造をしており、特定のグループが特定のグループよりも優れているという優生思想が根底にあるとされています。
ハンセン病の歴史は一例にすぎず、同じような構造は現在でもよく見かけられ、私も含めて誰もがそうなってしまう危険性があります。
自らの考え方や背景とは異なる文化や背景をもっている人たちがいることに想像をめぐらし、相互に理解できるようなコミュニケーションをとることが何よりも大切なのだと考えさせられます。
水野健司特許法律事務所
弁護士 水野健司