日本語は難攻不落の聖域だと信じられていた

 人工知能でも自動翻訳でも、例えば英語は論理的な構造からコンピュータで処理するのになじむ自然言語だと考えられていました。

 裏を返せば、日本語は語順も表現も多用で、ひらがな、カタカナ、漢字を組み合わせるもので複雑な表現となり、コンピュータで処理するのは難しいとされてきた面があります。コンピュータでは難攻不落の聖域というわけですね。

 しかし最近の生成AIが作る日本語の文章や翻訳の水準は聖域を突破したような衝撃です。自動翻訳は確実に技術翻訳者の業務を奪い取りました。AIが作る日本語の文章も自然でこれを人間が書いたといっても既に判断ができないレベルです。

 この生成AIはある知識体系を問答形式で知ることができる画期的な技術だと思います。

 ただその汎用性の高さが逆に弱みになるのではないか。これはある特定の知識体系に限定して使うことでより利便性が高まるのではないかと思ったりします。