2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「才能の科学」(マシュー・サイド)

著者の処女作ですが、新しい発見に驚かされます。 著者自身が才能あふれる卓球選手とされ、2度のオリンピックに出場した経歴とその失敗を客観的に観察しています。 スポーツにしても芸術にしても傑出するために必要不可欠なのは1万時間の効果的な練習であ…

戦争の狂気と絶望がシベリアに広がる(Newsweek日本語版2024年2月27日号)

東シベリアのイルクーツクは、かつては日本との交流も多く、中央アジアから出てくる若者も多かったということですが、今は徴兵を免れるために他国に逃れ、職場では毎日のように出征に誘われるとのことです。 貧しい家庭の若者は徴兵に応じたり、こっそりと連…

愛知同友会南地区2月例会(報告者宇佐見孝さん)

南地区2月例会では、宇佐見孝さんから報告をいただきました。 熱気あふれる報告に圧倒されながらも、実践したい多くの学びがありました。 その中でも「なぜうちに注文が来るのかわかるか?」、その理由がわかれば値段を上げることができるかもしれないとい…

医療機器:衝撃波で注入する針なし注射器(日経サイエンス3月号)

名古屋大学の市原助教のチームが糖尿病や不妊治療など自己注射が必要な人たちのために皮膚の上にシートを張り、電気で衝撃波を与えることで薬剤(粒子)を皮下組織に注入することに成功したとのことでした。 注射器の針は感染症の原因にもなり、廃棄するのも…

リアルを共有する「BeReal.」が人気(日経パソコン2024年2月号)

「インスタ映え」が流行したのが既に2017年で、最近では加工などができない「BeReal.」というアプリが人気だそうです。このアプリではランダムに通知が来て2分以内に外部カメラで新しく撮影した写真のみが投稿できる仕組みになっているそうで、そうする…

優しさと強さで日本は地震から甦る(Newsweek日本語版2024年2月20日号)

在日ジョージア大使の筆者が阪神淡路大震災に際し父親が義援金を送ったところお礼の手紙が送られてきて非常に驚いたとのこと。父親は旧ソ連出身で金銭の流れが明らかになることはなく自身が寄付した金銭がしっかりと被災者に届いている実感を得られたことに…

仕事と生活のスタイルが大きく変わる進化するAIの最新事情(日経パソコン 2024年2月号特集)

記事はマイクロソフトのCopilotとグーグルのBard(その後「Gemini」に改名された。)を比較しながら紹介しています。 一読した印象ではBardの方が、より複雑なタスクに対応していると感じましたが、いずれにしても進歩は目覚ましいです。 文章生成機能では情…

あなたが打ったワクチンの真実(Newsweek日本語版2024年2月20日号)

極めて短期間で多くの人が接種した新型コロナウィルスワクチンについて科学的見地から検証がなされており、この記事を読む限りではワクチンの有効性・安全性は科学的に明らかであるように読めます。 問題は感染拡大中もデマや陰謀論が出回り、接種を回避した…

なぜ皆が同じ間違いをおかすのか「集団の思い込み」を打ち砕く技術(トッド・ローズ)

成功の判断基準は何か、という問いに対し、多くの人は、自分の信念に従って生きられることだと考えているにも関わらず、自分以外の人は財産やステータスを成功の基準だと考えるであろうと思っていることが調査で分かった。 しかし、実際は財産やステータスが…

イスラム国はまだ終わっていない(Newsweek日本語版2024年2月13日号)

イスラミックステート(IS)が殺人を繰り返し勢力を拡大していたのは約10年前のことでした。日本でも安倍首相を名指しした脅迫状が送られ日本人が殺害される事態となりました。 現在ISの戦闘員はイラクやシリアの刑務所に収容されていますが記事によるとそ…

2024年度に向けた情勢と展望から

先日愛知同友会の方針学習会で来年度に向けた情勢と展望について報告書を確認しました。 デフレが続いている中で日本ではリスクを伴う投資が行われずイノベーションが起きない状態が続いてきましたが、いまはインフレ傾向に進む可能性があり中小企業にとって…

UNRWAテロ支援20年の歴史(Newsweek2024年2月13日号)

国連パレスチナ難民支援機関UNRWAが運営する職員が2023年10月7日のハマスによるイスラエル襲撃に関与していたとの情報から米国をはじめとする経済的支援が停止され、日本も遅ればせながらこれを停止したというものでした。 記事によればUNRWAがハマス…

人手不足なのに合理的配慮が義務になる

中小企業に限らず社会生活の場面で、人材不足が深刻になってきています。 飲食店でも店員不足を補うためにタブレットで注文を受け付けたり、スーパーでもレジが無人化したり、支払いをタッチパネル式の精算機で行うところが増えてきています。 一方で、多様…

ばか者よそ者の意見を大切にする

以前、同友会の報告で組織は「ばか者」や「よそ者」を排除してはならないということを学びました。 会社はそれぞれ継続して経営していればそのやり方というものがあり、それが最善であるかのように考えがちです。 そうした風土や伝統がある組織で新しい社員…

AIの未来を担う男 アルトマンの正体 (Newsweek日本語版2024年2月6日号記事より)

2022年はオープンAI社がチャットGPTをリリースし、2箇月で1億人のユーザーを獲得するという大きなブームを引き起こしました。 記事では、次世代のAI分野のリーダーとなるであろうサム・アルトマンの人物像を描いています。 記事によれば、アルトマンは…

ウクライナ反転攻勢失敗の舞台裏 (Newsweek日本語版2024年2月6日号)

2023年6月にゼレンスキー大統領が意図した反転攻勢は、失敗した。記事では、反転攻勢が思うように進まず、多くの死傷者が出ているウクライナ軍の状況が生々しく描かれています。反転攻勢で獲得したエリアは、全体からみれば一部に過ぎず、ロシア軍に阻…

CALM YOUR MIND 心を平穏にして生産性を高める方法(クリス・ベイリー)

現代は情報にあふれ隙間時間でもSNSをチェックしたり動画を聴講したりすることが可能になってきています。著者もデジタル情報を追いかけ、「もっと」を追求して生産性を高める活動をしていたはずなのに、ある時大きな不安と燃え尽き症候群に陥ってしまった。…

もっとスタートアップに支援を (Newsweek日本語版2024年2月6日号)

記事の筆者は日本でコスメ企業を起業した韓国人です。日本は米国、中国、そして韓国に比べてもスタートアップ企業がかなり少ない。それはスタートアップを支援する投資家も投資額も少ないことが一つの原因ではないかと指摘しています。 韓国では、国家として…

イスラエル民主主義のつかの間の勝利 (Newsweek日本語版2024年1月30日号)

イスラエルの最高裁判所は2024年1月、ネタニヤフ首相が率いる与党が成立させた2つの基本法修正案について1つは無効、1つは効力を先延ばしにする判断を下しました。最高裁は、イスラエルがユダヤ人国家であり、民主国家であることを理由に、基本法の…

イスラエル軍ドローンの操縦士が語る戦場の現実(Newsweek日本語版2024年1月23日号)

イスラエルのデジタル技術は世界でも最高水準にあるといわれていますが、戦場から離れた基地で無人攻撃機(ドローン)を操縦する様子が紹介されています。 イスラエルの場合、ガザ地区もイスラエル国土と隣り合わせで広くはないため、戦場から遠く離れている…

半導体の公的補助は中国を利する (Newsweek日本語版2024年1月23日号)

現在日本も含めて国内の半導体産業に巨額の予算をつけて国内技術を高めようとしており、欧米、韓国、中国では半導体分野で優位に立とうとしています。各国が国内で技術を囲い込もうとしているため、他国に技術が移転することは少なく、中国は巨額な予算をつ…