2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「キャッシュレスってちょっと寂しい」(Newsweek日本語版2024年4月16日号)

筆者は韓国籍ですが、韓国ではキャッシュレス決済が世界で最も進んでおりキャッシュレス決済率がなんと95.3%になっているとのことでした。中国でも83.8%で、世界ではキャッシュレスが標準化しているといえるのに、日本は32.5%で未だに現金を…

課題をどのように定義するか(THINK BIGGERの手法)

アインシュタインは、課題解決に60分を与えられたら55分を課題の特定のために費やし、後の5分で課題を解決するという言葉を残したとのことであり、それだけ適切な課題を定義することは重要な作業であるということです。 コロンビア大学THINK BIGGERの手…

「我が人生 ミハイル・ゴルバチョフ自伝」(ミハイル・ゴルバチョフ著)

1980年代ソ連共産党書記長として行われた民主化への改革ペレストロイカを成し遂げた筆者自身に書かれた自伝であり、現在のウクライナ侵攻に対して真っ先に対話による解決を促したことでも存在感を示しました。 1980年頃のソ連でペレストロイカのよう…

「統計学 コイン投げの公平性」(日経サイエンス2024年5月号)

コインを空中に投げて表か裏かで何かをきめるというコイン投げですが、50パーセントで表又は裏が出るものと考えがちなところ、これに疑問を呈し、35万回以上もの実験から、最初の面が出る確率がわずかに高いことがわかったのです。 実験によると、最初に…

「本格的人口減少下の日本 創造的復興に必要な視点」(Wedge2024年4月号)

令和6年元日の能登半島地震は本格的な人口減少下での復興が問題になった初めてのケースだといえそうです。 創造的復興は阪神淡路大震災のころに言われた言葉とのことですが、不幸には、街、人、仕事の3つの視点が欠かないとのことで、人口がある程度集まっ…

「偉大なるリニア計画って必要なの?」(Newsweek日本語版2024年4月16日号)

イギリスの鉄道は少しの風で止まってしまう、日常的に時間に遅れるといった身近な問題が多数あるにもかかわらず、これを是正しようとしないばかりか、大規模な高速鉄道のプロジェクトが動いているとのことです。 鉄道の大規模プロジェクトは政治家にとっては…

「技術革新と法規制のもどかしい関係」(日経パソコン2024年5月号)

電動キックボードは他国でも事故の危険性から規制をかける傾向にあり、またUberなどのライドシェアは、国固有の制度上の問題から規制がかかるのはやむを得ないという内容でした。 また自転車利用者のイヤホンの規制は、外部の音を取り入れる製品も開発されて…

奇跡の「やせ薬」に自殺リスク?(Newsweek日本語版2024年4月16日号)

オゼンピックは糖尿病治療で使われる皮下注射薬ですが、これが肥満を防止する効果があるということでSNSやセレブなどの間で奇跡のやせ薬として大人気になったとのことです。 これは満腹感を感じやすくなるという薬理効果によるものとのことですが、精神疾患…

違法な退職勧奨行為と精神的体調悪化の因果関係が認められた事例

パワハラなど違法な言動が職場で行われた場合、うつ病や適応障害等の精神疾患が発症したり悪化したりすることがありますが裁判所では行為と疾患の因果関係が証明できないことも多いといえます。 東京地裁令和2年12月21日判決ウエストロー2020WLJPCA1221…

商売の在り方とやり方(Wedge2024年2月号)

京都の老舗和菓子店とらやでは、羊羹の自動販売機を店内に備えたり、とらやカフェをオープンしたり、パンとチョコレートを使った商品など、老舗とは思えないような新しい取り組みで今も繁盛しているとのことです。 また、おいしい和菓子をお役客さんに喜んで…

「AIなら恥ずかしくない英会話レッスン」(日経パソコン2024年3月号)

音声合成、音声認識、生成AIの技術を組み合わせれば、語学レッスンもPCやスマホでできるようになることは、想像できるものかもしれません。 Duolingo、speak、ELSA AIといったアプリでは、いずれも学習者との会話を通じて学習者の発音を修正したり、例文を示…

「報道 ニューズウィークはこう報じた」(Newsweek日本語版2024年4月16日号)

オッペンハイマーの特集ですが長崎に投下された原子爆弾について1945年8月20日号のNewsweekの記事が抜粋で紹介されています。 B29が8月9日長崎に原爆を投下すると閃光があり機体が大きく弾んだとされています。当時燃料切れが心配されたことからすぐに沖縄…

愛知同友会4月障害者自立応援委員会

報告:山下明宏氏/すまいるサポート豊田代表者 山下さんは産廃・リサイクル業で創業11年目現在53歳とのことでした。社員10名で共育委員会を経て障害者雇用に興味を持たれたとのことでした。聴覚障害者が騒音の中でも特に問題なく就労している姿をみて…

残業代として支払った手当が残業代の支払いとして認められない?

最高裁令和2年3月30日判決(判タ 1476号49頁)、最高裁令和5年3月10日判決(判タ 1510号150頁)は、いずれも会社が特定の手当を残業代として支払ったと主張したにもかかわらず、時間外労働等の賃金を支払ったとは認められないとしました。そのため、…

「中東 バイデンに喧嘩を売るネタニヤフの頭の中」(Newsweek日本語版2024年4月9日号)

2024年3月25日国連安保理でガザでの停戦にアメリカが拒否権を行使せず棄権しネタニヤフはこれに反発する姿勢を見せアメリカとの関係が冷え込んでいるとのことです。 記事によればネタニヤフは国内での支持母体である極右派からの支持を失うことを恐れ…

「証言天安門事件を目撃した日本人たち」(六四回顧録編集委員会 編 ミネルヴァ書房)

1989年6月4日北京の天安門に居合わせた日本人記者が当時の事件の様子を描写しているものです。 当時は、軍が市民に発砲して鎮圧したというだけで詳細はよくわかりませんでしたが、この書籍の記述からは武装警察、人民解放軍が天安門に立てこもった学生…

地雷を見つけるAI(日経サイエンス2024年4月号)

米コロンビア大学のチームは地雷を検出するためにドローンで地面の画像を撮影し、地雷やクラスター爆弾の形状を学習させたAIモデルにより効率的に地雷で汚染された地域を見つけることができるシステムを開発したということです。 ウクライナでは地雷で汚染さ…

ロシア「五選」プーチンの傾向と対策(Newsweek日本語版2024年4月2日号)

日本でもロシアの大統領選挙でウラジーミル・プーチンが圧勝したことに特に驚きの報道はありませんでした。 またプーチンがウクライナを侵攻している事実について、人権尊重、法の支配、民主主義といった基本的な価値観から相容れないことも一致した見解にな…

AIの画像学習を革新 数式データで変形回避(日経サイエンス2024年4月号)

医学や工場のエラー検出など画像認識を行う場合通常は膨大な数の画像データを学習させる必要があるとされていますが、この片岡氏の方法ではフラクタル幾何学から算出した数式モデルに画像データを落とし込むため、効率的に画像認識を実現できるということで…

「アイデアと努力で持続可能に」(Newsweek日本語版日本語版2024年4月2日号)

SDGsアワード2023としていくつかの優秀な事例が紹介されています。 例えば、使われなくなった日本の古民家を解体して得られる古木を再利用してインテリアや家具として再利用するというビジネスはストーリ性もあり償却で発生するCO2も削減できるということで…

日本の経済衰退から学べること(Newsweek日本語版2024年3月号19日26日合併号)

日本がGDPでドイツに抜かれ世界4位になった事実については極端な円安が原因であるとして深刻に受け止めない報道が多いが、このドイツ出身の経済専門家の指摘は極めて深刻な事実を指摘しています。 日本はかつてビデオレコーダー等精密工学分野で圧倒的な技…

退職勧奨はどのような場合に違法になるか。

会社で採用をしてみたがその仕事に向かないことが後からわかることというのはあり、このような場合その従業員には退職を勧奨せざるを得ないことになります。 ではこの退職勧奨がどのような場合に「行き過ぎ」となり違法になるのでしょうか。 この点東京地裁…