2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「AIの書いた私の「伝記」が嘘だらけなのはなぜ?」(ドリー・クラーク、Newsweek日本語版2023年12月19日号)

チャットGPTの登場により偽の情報が満載の記事が多く出回るようになったといわれている。Webでアクセス数を増加させるためであるという。 筆者が発見した記事ではいないはずの子供が登場していたほか、嘘だらけだったということです。 このようにテキストを…

「問こそが答えだ」(ハル・グレガーセン、㈱光文社)

私たちが経営で直面している課題は常に変化し、新しいものとなっています。そのためこれまでの前提で判断していくことは衰退に向かっていくことになりかねません。 日本の小中学校では正確に回答することが求められていますが、このような正解があることを前…

障害をもった子どもも地域の普通学校で学ぶ権利がある

日本が2014年に批准した障害者差別禁止条約によれば、障害をもつ子どもも地域の普通学校で学ぶ権利があると記載されています。 愛知県でも視覚障害のある子どもを一般の小学校で受け入れる事例が出てきているようですが、今でも受け入れ態勢ができていな…

人口知能はどこへ行く?

いま世間ではAIがブームになっています。音声認識や音声合成、画像認識、画像処理など、従来人工知能の分野とは考えられていなかった関連技術までもが全てひっくるめてAIだということになっています。 また自動運転技術やドローンなども実用化のレベルに達し…

未来の士業はどうなっているか。

先日中小企業家同友会で著名な丸山先生と話をさせていただく機会があり、未来の士業がどうなっていくかについてご意見を伺いました。 士業が担っている業務でも代行業の部分は一般市民が様々な手続を行えるようになってきており士業が仲介する場面は減ってい…

イスラエルが落ちたハイテク兵器の罠(Newsweek日本語版2023年12月12日号記事)

2023年10月7日世界最先端の技術を誇るイスラエルの防衛システムが2500人のローテクのハマス戦闘員に簡単に破られ、世界に衝撃を与えました。 ガザ地区の壁は6メートルあり、ドローンや監視カメラ、通信傍受、迎撃ミサイルなど鉄壁とされていまし…

「障害者差別を問い直す」(荒井 裕樹著 ちくま新書)

健全者にとって身体障害者を受け入れることが恩恵をもたらす慈善的なものであってはならないという根本的な考え方から障害者団体である青い芝の会の闘いの歴史が詳しく紹介されています。 障害者は弱くてかわいそうだから助けてあげるべきだというような狭い…

社長を解雇したいとき?

株式会社で代表取締役である社長を解雇するにはどうすればよいでしょうか。 まず取締役は株主総会から選任され、会社と委任関係にありますので取締役は雇用を前提とした解雇ではなく、委任契約を解任するということになります。 その解任は株主総会の決議に…

発信力を高めることが大切

中小企業ではどうしても広告・宣伝が弱くなりがちで、せっかく良い商品やサービスを提供していても顧客にその良さが届かないことが多くなります。 現在の取り組みや考え方を発信すればそれに共感してくれる企業から声がかかることもありこれが貴重なきっかけ…

著作権も登録できます

特許や意匠は登録設定がなければ権利が発生しないため、企業も出願することを重視して知財戦略を作っていると思いますが、著作権についても文化庁に登録することができます。 著作権は創作すれば権利が発生するので登録が必ずしも必要であるわけではなく登録…

日本語は難攻不落の聖域だと信じられていた

人工知能でも自動翻訳でも、例えば英語は論理的な構造からコンピュータで処理するのになじむ自然言語だと考えられていました。 裏を返せば、日本語は語順も表現も多用で、ひらがな、カタカナ、漢字を組み合わせるもので複雑な表現となり、コンピュータで処理…

大切にしている価値「対等な仲間」

当事務所では共有価値として弁護士、事務スタッフ、翻訳者、協力者、依頼者が全て対等な関係で役割を果たすということをあげています。 よりよい解決を導くためには依頼者も含めて上下関係はなく、あくまで対等に協力し合うことが必要であるとの考え方から導…

障害者に対する合理的配慮が法的義務になります

令和6年4月から障害者差別解消法により民間企業でも障害者に対する合理的配慮が法的義務になります。 この合理的配慮は障害を医療モデルではなく社会に問題があると捉える社会モデルを前提とした障害者差別禁止条約を前提にした規定です。 この合理的配慮…

何のために存在するのか。経営理念を考える。

経営理念はわが社が社会にどのようにして役に立てるかについて宣言するものです。存在目的とか使命、ミッションとか言われるものと同じ意味だと思います。 当事務所は、何が正義に適うのかを追求し、法を通じて実現する、というのがこれにあたります。 世の…

コンピュータと人間のやりとりは勘違いで成り立っている

私が大学で情報工学を学んだのは80年代後半ですが、ある教授が講義でこんなことを教えてくれました。 ある笑い話で修行僧と世俗的な人物とのジェスチャーを使ったやり取りの中で相手の人物は全くそのような意図を持っていないのに修行僧の側で勝手に解釈を…

水野健司特許法律事務所の技術と経営を考えるブログ

<事務所紹介> 当事務所は弁護士の水野健司が2013年10月に創設し2014年12月に中区栄二丁目(現在の場所)に移転しました。 創設当初は知的財産権の紛争を専門にしていましたが、パワハラや解雇などの労働案件、医療や介護に関する紛争、外国人…