人口知能はどこへ行く?

 いま世間ではAIがブームになっています。音声認識音声合成、画像認識、画像処理など、従来人工知能の分野とは考えられていなかった関連技術までもが全てひっくるめてAIだということになっています。

 また自動運転技術やドローンなども実用化のレベルに達しており、実際にウクライナイスラエルの戦闘地域では利用されています。

 これらを見ていると、AIは関連技術の進歩があって初めて成立しているものだと考えられます。

 中核となるのは、人間の思考を再現できるかということにあります。

 これが例えば、チェスや将棋の手順といた有限のものであれば、計算量と速度の問題であり、コンピュータが人間の脳を超えてしまうことは容易に想像できます。これらのゲームの手順は有限であることを考えれば、どこかの時点で最適手順が発見され、ゲーム性が失われてしまう危険性も持っています。

 ではもっと人間的な判断、例えば結婚や離婚の判断についてはどうか、となるとその人の価値観、経験、その時の体調や気分などあまりにも偶然で多用な要素で決まるものであり、コンピュータが回答を出すということはできないでしょう。ただ考え方をまとめるためにアシスタントととして、AIがアドバイスをするという役割くらいは果たすかもしれません。