二極化が進む状況で小さな差が競争優位を生み出す源泉となる

 2024年5月14日人を生かす経営推進部門・経営指針推進本部、丸山先生の報告を聞かせていただきました。

 情勢は戦争が続き中小企業に厳しいものとなっているが消費は贅沢と節約の2つが同時に存在しているということです。

 デパートでブランド品の売れ行きが好調な半面、日常の食品では郊外のコストコや大型店の大量かつ安価な消費行動が定着しつつあり、地域のスーパーは厳しいということです。

 中小企業は得意技を強みにできればよいが多くの中小企業はそのような特技はないのが現状ですが、「ちょっとの差」が大きな力となって利益につながるのだと教えていただきました。

 例えばインバウンドで外国からの顧客に対し、それ自体特に工夫もない書道体験や朝食時のおにぎり体験といった工夫で喜ばれるサービスを提供できているそうです。

 キーワードは、顧客のお役立ちを考えることで、お役立ちの実感があれば社員のやりがいにもつながり、組織としてもうまく回っていくということでした。

採用もマーケティングと同じであり、わが社を選んでくれる理由は何かということをよく考え、社員同士が違いを認めながら個人としてリスペクトすることが大切であるということでした。

 中小企業の強みとして少しの工夫で少しの違いを生みだすこと、やりがいをもって個人として尊重される組織を作ることが地道でありながら大きな強みになるのだと思いました。

 

水野健司特許法律事務所

弁護士 水野健司

水野健司特許法律事務所|技術・知的財産、外国企業との契約書を中心に解決 (patent-law.jp)