アインシュタインは、課題解決に60分を与えられたら55分を課題の特定のために費やし、後の5分で課題を解決するという言葉を残したとのことであり、それだけ適切な課題を定義することは重要な作業であるということです。
コロンビア大学THINK BIGGERの手法では、まず課題を毎日書いてみることが推奨されています。その際は、日常で解決したいと思うことは何か、関心のあるテーマは何か、大切にしていることは何か、という3つの問いかけに答える形で課題を出してみるとよいということです。
そして課題のレベルを上げたり下げたりして適切な大きさの課題、つまり難しすぎず、簡単すぎずという適切なレベルの課題にすることが大切であることと、それを3分程度で説明してみるとよいということです。
そして最も重要なことは、その課題の解決に強い情熱を持てるかどうかということで、それは例えば25人の知人、友人といった人たちに説明を繰り返してみて、なお情熱をもっていられるかという情熱テストをしてみるとよいということです。
適切な課題を定義することが、成功のために非常に重要な要素を占めているという意識をもって取り組むことが必要なのだということでした。
新型コロナワクチンの開発は驚異的な速さで開発に成功しましたが、これは関係者の皆が理解できる形で課題を明確にしたことにあり、適切な課題の設定と共有が極めて有効なステップであったということが証明されています。