現代は情報にあふれ隙間時間でもSNSをチェックしたり動画を聴講したりすることが可能になってきています。著者もデジタル情報を追いかけ、「もっと」を追求して生産性を高める活動をしていたはずなのに、ある時大きな不安と燃え尽き症候群に陥ってしまった。
私もスマホやPCで情報を追いかけ、隙間時間をポッドキャストやデジタル書籍で埋めていく人生で大切なものを見失っていたように思いました。
著書では、心の平穏を取り戻し、エンゲージメントを高める方法が多数紹介されていますが、どの方法が効果的かについては個性によるため、まずは試してみて効果的なものを残して欲しいということでした。
私個人との関係でいえば、デジタルによる刺激を離れ、アナログでつながりが感じられる時間を重視する。例えば、ズームミーティングは効率的ですが、有意義な関係は築きにくい。だから、人との関係を重視するならば、なるべく出かけて実際にお会いする方法を選ぶようにしたい。
また、隙間時間をデジタル情報で埋め尽くすのをやめて、しばし考える時間をとるようにしたい。
デジタルで情報をとる時は、意図をもって行うようにして、多くの刺激を受け身の姿勢で受け取らない。
著者によれば、人は忙しくして多くの仕事を成し遂げることに達成感を感じやすいということですが、実際はゆとりをもって、不安なく計画通りに仕事をした方が、集中力が増して効率も上がるとの事でした。これは、私も含め多くのビジネスパーソンが、陥りがちな視点であると思います。
多くの刺激を求め、「もっと」を追求するのではなく、不安を取り除き、心を平穏にして深く一点に集中することが、結果として効率的でもあり、成果につながるということを改めて学びました。