2023年6月にゼレンスキー大統領が意図した反転攻勢は、失敗した。記事では、反転攻勢が思うように進まず、多くの死傷者が出ているウクライナ軍の状況が生々しく描かれています。反転攻勢で獲得したエリアは、全体からみれば一部に過ぎず、ロシア軍に阻まれているという現状がよくわかります。
自軍の劣勢という不都合な真実が、このように明らかになるというのは、米国側がこの戦争に対して、消極的になりつつあるということなのかもしれません。
ウクライナでは、メールで若い男性に召集令状を送り付けることが憲法違反となったそうで、若い世代も戦争に行きたがらない傾向があるということです。
戦地で戦う者は通常の収入の5倍程度の給与が与えられるということですが、命を危険にさらしている割には安いとみるべきか。いずれにしても、民主的な手続きを重視すればするほど、軍隊の人員補給がままならないのが現状であるということのようです。
中東で戦争が起きてしまったこともあり、欧米はウクライナ支援を継続して行くことが難しい状況の中で、米国は今後どのようにウクライナ戦争を終わらせるつもりなのか。バイデン大統領は、選挙でも劣勢とされていることから選挙を戦う上でも重大な決断になりそうです。