イギリス人アナリストの筆者が日本経済を再生させる方法を分析的に検討しています。
日本の高度成長は技術と勤勉さによるものという日本人の一般的な理解が、実はそうではなく1億2000万人の人口規模が大きな要因だったとしています。日本人からの視点では見出しにくい問題点も多く指摘されています。
例えば、日本人は教育水準の高い人でも論理的思考力が苦手で議論が感情論になってしまいがちだということ、特にサービス産業では生産性が低く、これには現在女性が行っている仕事の付加価値を上げる必要があると指摘しています。
論理的思考力にデータをもとに分析する姿勢が必要であるとしています。日本人は残業することがよいことだという風潮があり、また残業で給料の不足分を稼ぐという慣習があるが、長時間労働は効率を低下させるばかりか光熱費もかかる。業務量が多いのなら、人を採用して対応しなければならないと説明しています。
いわれてみれば当然のことかもしれませんが、日本ではありがちな慣習であり、しっかりと見直す必要がありそうです。