「都市の足元で起きている進化」(日経サイエンス 2024年2月号)

 都市の雑踏に生えるカタバミは厳しい環境の下で進化を遂げており、葉の色が赤色になってきているとの報告です。都市はコンクリートアスファルトによりヒートアイランド現象が起きており、これに対応するため、カタバミの葉が赤色になってきているとのことです。

 カタバミの進化はこれを取り巻く生態系にも影響を及ぼすことが予想され、カタバミだけを食べる蝶も存在しているため、これら生物に対する変化を観察していく必要があるとのことです。

 都市のヒートアイランド現象は、地球温暖化が特徴的に表れている場面であることから、この生態系の動きが地球全体の動きを予想するうえで参考になるということであり、プロジェクトへの参加が呼びかけられています。

 また、このような進化を確認するために現在では、世界中から植物の写真と位置情報が集められでおり、容易に世界中のデータを入手できるようになっているとのことでした。

 

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