「ティール組織」(フレデリック・ラルー)

 組織が本来もっている能力を最大限に発揮するにはどうしたらよいか、という難しい問いにわかりやすい比喩を使いながら説明されています。

 著書によれば、多くの会社では社員に強さが求められ、本来もっている弱い部分は隠さなければならず、職場では仮面をつけて活動するつまらないものになってしまっている。これが未来の自主運営組織では人の本来の姿を明らかにする過程で人が本来もっている能力を発揮できるとされています。

 進化型の組織は生命体にたとえられ、個々の組織が自主的に活動しながら全体として調和を保っているといことのようです。

 驚くべきことにこのようなパラダイムで活動している組織がいくつもあり、既にその実績や課題が明らかになってきているということです。

 未来は、ある辞典から始まるわけではなく、現在に既に融合しており、時間の流れとともに少しずつ移行していくということです。

 また組織の在り方は、リーダーの意識を超えて先に進むということはないため、進化型の考え方を取り入れるならば、必ずリーダーがそれを意識していなければならず、その意味でリーダーは新しい考え方を受け入れる姿勢でいることはとても大切になると考えられます。

 

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