「仕事の生産性が上がるトヨタの習慣」((株)OJTソリューションズ、KADOKAWA)

 トヨタ生産方式といえばカイゼンとなぜ?をくり返すことでよく知られていますが、事務作業が中心のサービス業でも大いに参考になります。

 従来のやり方に疑問をもち、何が問題であるかという意識を持てるようにすることが出発点です。小さなことでも問題を指摘し、どうすれば楽にすることができるか、改善策を考えます。

 事務作業でいえば、まずは整理整頓を行い、書類などを取り出す際に無駄な時間がとられていないか、近くに書類などを準備しておけば、いちいち席を立つ必要がないといった改善が考えられます。

 3歩あるけば1秒のロスになるという徹底した管理体制をとることで、生産性を少しずつでも高めることができ、このような日々の蓄積が組織としての強さを作っていくのだと実感しました。

まずは勤務時間を正味時間、付随時間、無駄の3つに区分して、無駄をなくすにはどのように改善すればよいかを考えていきたいと思います。

 また各社員がどのようなスキルをもっているか、どの仕事にどれくらいの時間を使っているかを視覚的に見えるようにして、現在足りないものは何なのかということを把握しやすくすることで組織力を強くすることができるということでした。

 シンプルですが、小さなステップを積み重ねることの重要性が感じさせられます。