イスラエル軍ドローンの操縦士が語る戦場の現実(Newsweek日本語版2024年1月23日号)

 イスラエルのデジタル技術は世界でも最高水準にあるといわれていますが、戦場から離れた基地で無人攻撃機(ドローン)を操縦する様子が紹介されています。

 イスラエルの場合、ガザ地区イスラエル国土と隣り合わせで広くはないため、戦場から遠く離れているという感覚はないようです。

 記事によれば、3人が一組になって作戦会議の後、コンピュータ画面に向かい相互に確認しながら作戦を実行するということです。

 ドローンによる攻撃は的を絞り、民間人に犠牲がでないようにして作戦を進めることが可能とされていますが、イスラエル側の主張ではハマスの戦闘員が民間の子供の手を引いて戦闘に加わっている状態であり、作戦を難しくしているとのことでした。これにはハマス側からの反論もあり、事実がどこにあるのかを見極めるのは現時点では難しいようです。

 ただ現場の惨状から、離れたコンピュータ室から攻撃を加えることはどうしても現実味が乏しくなり、人の死という結果が抽象的に人数だけで評価されがちになり、十分な慎重さが求められるといえそうです。

 

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