戦争の狂気と絶望がシベリアに広がる(Newsweek日本語版2024年2月27日号)

 東シベリアのイルクーツクは、かつては日本との交流も多く、中央アジアから出てくる若者も多かったということですが、今は徴兵を免れるために他国に逃れ、職場では毎日のように出征に誘われるとのことです。

 貧しい家庭の若者は徴兵に応じたり、こっそりと連れていかれる者も多いということで、戦時下の暗い影を感じます。

 それでも、国家関連で働く者や年金で生活している多くの人たちは、プーチンに一票を投じるという意向だそうで、ウクライナ戦争に大義がないとわかっていても反体制を訴えることの難しさは、戦時中の日本と同じであるようです。

 ウクライナとの戦争という遠い大陸の向こう側で起きていることが、東の果てであるイルクーツクの人々の生活にも非常に大きな影響を与えているかという現実に改めて驚かされます。

 

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