『人口減少時代に救いの手 「人間拡張」でAIと共存社会へ』 (Wedge2024年9月号、暦本純一氏の記事より)

 この記事で暦本氏が人間拡張として紹介しているものは4分類あり、存在の拡張、身体能力の拡張、感覚の拡張、及び認知能力の拡張です。

 存在の拡張は、リモートで会議を行ったり、遠隔手術、教師の授業、危険な仕事をテレオペレーションで行う場合です。

 身体能力の拡張は、義足、義手、パワーアシストで重いものを持ち上げるなど介護や物の積み込み作業を軽減する場合などです。

 感覚の拡張は、例えば視覚障害者がカメラを通じて音声により対象物を認識したりする場合です。

 そして認知能力の拡張は、AIが人間の分析や判断を代替するという場合です。

 このようなネットワークとAI技術が人間の各能力を拡張しますが、逆に言えば技術を人間が補完するという考え方もできます。

 いずれにしても、人間と技術がハイブリッドで補完し合うことによって人材不足を補うことが可能になるとしています。

 すでにデジタルが、私たちの経済活動や社会活動に大きな影響を及ぼしつつあり、この技術革新は18~19世紀の産業革命くらいのインパクトがあるのではないかと言われています。ただし、現代ではすべての動きが加速してきており、以前のような時間的余裕はなく、自らAI革命を事業の中心に置くという準備と実行が必要になってきているように思います。

 

水野健司特許法律事務所

弁護士 水野健司

水野健司特許法律事務所|技術・知的財産、外国企業との契約書を中心に解決 (patent-law.jp)