障害者雇用をテーマにした交流イベントに参加しました

 令和6年6月22日、TIY株式会社にて開催された「バリアフリー交流会」に参加しました。参加者は193人、職業体験希望者は89人、参加会員は43人になったということです。

 私も視覚障害者当事者として職業体験させていただきました。

 スタジオでのカメラ撮影、プラスティックごみとペットボトルの仕分け、3Dプリンターで作成した製品のバリ取り、住宅壁材のサンプル作成、苗作り、ホース先端の部材でカシメ作業、名刺作成、その他ベアリング組み立て、手話経験など多数の職業作業を経験できました。

 全体的に知的障害、精神障害を前提にしているものが多いようで、こどもお仕事体験に近い内容でした。

 職業体験を提供した企業では障害当事者の方も元気に参加していらして、職業体験のための準備が大変だろうと思いました。

 スケジュールとしては10時開会で高瀬会長や浅井委員長の挨拶などがあり、職業体験、12時頃から食事とバンド・ボーカルの演奏があり、その後参加企業からの説明と質疑応答などがあり、午後2時45分頃に解散となりました。

 昼食は、西三河では有名店とされる焼きそばをはじめ、だんご、カレー、餃子、フランクフルト、綿菓子などキッチンカーや露店が出て、町内会のお祭りか学園祭かといった雰囲気でゆっくりとした時間を過ごしました。

 特別支援学校や就労支援B型で働く知的障害の若い人たちも多く、活気にあふれた交流会となりました。

 職業体験については、参加企業側がかなり気を使って周到に準備をした印象で、内容としては就労支援B型で行うような準備された作業でしたのであくまでも参考にといった感じに見えました。

 それでも参加企業の社員さんたちと交流する機会もあり、こういった交流会が開催される意義は非常に大きいものだと感じました。

 今後としては、知的・精神障害と身体障害とは別の機会で開催してはどうかと思いました。身体障害は知的作業ができることを前提に一部の機能をサポートするのに対し、知的・精神障害は作業自体を単純化しわかりやすくすることがポイントになるため、コミュニケーションの質がかなり変わってくるように思います。

 いずれにしても、このような交流会が地域で開催されて多くの方々と同じ時間を過ごすこと自体が、障害者にとって貴重な機会となることを改めて認識できたよい機会でした。

 

水野健司特許法律事務所

弁護士 水野健司

水野健司特許法律事務所|技術・知的財産、外国企業との契約書を中心に解決 (patent-law.jp)